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April 26, 2006

ロウアーミドルの衝撃

Lowermiddle

大前 研一 (著)
価格: ¥1,680 (税込)
書籍データ
単行本: 272 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 講談社 ; ISBN: 4062129930 ; (January 26, 2006)

新刊が出ているのにすっかり紹介するのを忘れておりました。

大前さんの「ロウアーミドルの衝撃」です。

自分が勝ち組と思っている人も、負け組みと思っている人も読めば学ぶべき点が多くあるはずです。

最近よく格差社会という言葉を耳しますが、本当のところどうなんでしょう?

ジニ係数にしても計算の仕方でなんとでもなります。

中流社会、ミドルクラスのMと言う象徴の文字が、年収600万円以下が全体の8割、そして人口分布が中低所得層と高所得層にピークを持つ二極化社会、階層社会の出現の形をあらわしているなんて、10年前の人は思いもしなかったでしょう。

でも、たしかに10年前からキャピタルフライトははじまっていましたし、水面下でどんどん格差が広がっていたのは事実でしょう。

シティバンクが個人資産1億以上の方へと銘打ったキャンペーンも、今はどこの都銀も似たようなことをやっているので持てるもの、持たざるものにわかれていっているのでしょう。このままいけばスピノーダル分解ですね。日本は大丈夫でしょうか?

いつもながら大前さんの本を読むと危機感が強くなります。日本の将来も心配ですが、まずは個々人からですね。

サラリーマンの新三種の神器を携えて、
新しい経済という見えない大陸の4つの空間
・「実体経済」の空間
・金や情報が国境を越えて自由に流通する「ボーダレス経済」の空間
・さまざまな通信技術から生じた「サイバー経済」の空間
・自己資本の100倍、1000倍というマルチプルの資金が動く「マルチプル経済」の空間
を乗り越えていきましょう。

ファイナンシャルリテラシーももちろん大切ですが、個人的には「お金よりも時間」の教育の必要性を訴えている点など大変好感が持てます。

この本を読んだ日本人が、一人ひとりがんばって、一人ひとりが改革者にならなければいけない、と強く思います。


富裕層とロウアーミドル、「ナチュラルキッチン」「ZARA」「アイリスオーヤマ」などの例からマーケットの題材として読むもよし、企業や政府への提言、施策として読むもよし、今後、個人としてどうすればよいか、まじめに考えるもよし、ゴールデンウイークにじっくりとみつめなおすのにいい本だと思います。

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